【プラレール収納】もう散らからない！おしゃれで簡単なアイデア集

子どもたちの創造力を掻き立てるプラレール、本当に素晴らしいおもちゃですよね。色とりどりの車両が走り、自由に組み立てたレールの上を冒険する姿は、見ている親までワクワクさせてくれます。でも、その楽しい時間の後には、必ずやってくるのが「お片付け」の時間。気づけばリビングの床一面がレールと車両で埋め尽くされ、「これをどうやって片付けよう…」と、ため息をついてしまう瞬間、きっと私だけではないはずです。

正直なところ、私も以前は毎日がプラレールとの格闘でした。片付けてもすぐにまた広げられ、その繰り返しに少し疲れてしまうことも。でも、ある時ふと思ったんです。「片付けが大変」なのではなく、「片付けにくい収納」になっているだけなのかもしれない、と。そこから試行錯誤を重ね、今では子どもが自分で、しかも楽しんで片付けてくれるようになりました。

今回は、そんな私の実体験も踏まえながら、インテリアにも馴染む「おしゃれ」さと、親子で続けられる「簡単」さを両立した、とっておきのプラレール収納アイデアをご紹介します。もう「片付けなさい！」と声を荒らげる毎日とはさよならできるかもしれませんよ。

「見せる収納」で、お部屋も心も華やかに

プラレールの車両って、よく見るとすごく精巧でデザインも素敵ですよね。ずらりと並んだ姿は、まるで鉄道博物館のよう。それなら、無理に隠してしまうのはもったいない！いっそのこと「見せる収納」で、お部屋のインテリアの一部にしてしまうのはいかがでしょうか。お気に入りの車両がいつも見える場所にあれば、子どもの満足度もぐっと上がります。

一番人気なのは、やはり壁掛けのディスプレイ棚でしょう。DIYが得意な方なら、ホームセンターで手に入るSPF材や100円ショップのすのこを使って、車両の幅にぴったりの棚を作るのがおすすめです。レールの幅に合わせて細い木材を2本固定するだけで、車両が落ちにくい立派な飾り棚が完成します。子どもと一緒にペンキを塗ったり、シールでデコレーションしたりする時間も、きっと楽しい思い出になりますよ。

「DIYはちょっと苦手…」という方でも大丈夫。最近では、山崎実業の「ミニカー＆レールトイラック」のように、初めからプラレール収納を想定して作られた、おしゃれな市販品もたくさんあります。スチール製のシンプルなデザインは、どんなお部屋にも馴染みやすく、リビングに置いてもすっきりとした印象を保てます。子どもが自分で「今日はこの車両を飾ろうかな」なんて、楽しそうに選んでいる姿を見ると、見せる収納にして本当に良かったな、と感じる瞬間です。

「隠す収納」で、スッキリとした空間を取り戻す

とはいえ、レールや橋脚、情景部品といった細々としたパーツまで全てを見せるのは、なかなか難しいもの。それに、時にはスッキリと片付いた空間でリラックスしたい時もありますよね。そんな時は、やはり「隠す収納」の出番です。ポイントは、「ざっくり入れられる」手軽さと、「どこに何があるか分かる」明快さを両立させること。

ここで大活躍するのが、無印良品やニトリ、IKEAといった定番ブランドの収納ボックスです。例えば、無印良品の「やわらかポリエチレンケース」は、角が丸く子どもにも安全で、別売りのフタをすればスタッキングも可能。レール、橋脚、車両、と大まかに分けて放り込むだけで片付くので、子どもでも簡単です。ニトリの「Nインボックス」もサイズ展開が豊富で、カラーボックスにぴったり収まるのが嬉しいポイント。キャスターを付ければ、遊ぶ場所まで楽に移動できます。

さらに細かく分類したい場合は、100円ショップのアイテムが頼りになります。ダイソーやセリアで売っているA4サイズのファイルケースや書類ケースは、直線レールや曲線レールを種類別に立てて収納するのに驚くほどシンデレラフィットするんです。ケースにレールの写真を貼っておけば、まだ字が読めない小さなお子さんでも、迷うことなくお片付けができます。この「写真ラベリング」は、プラレール以外のあらゆるおもちゃ収納に応用できる、本当に使えるテクニックですよ。

お片付けが「遊びの延長」になる魔法の工夫

どんなに親が完璧な収納システムを構築しても、当の子どもが使ってくれなければ意味がありません。収納を考える上で一番大切なのは、やはり「子ども目線」に立つこと。どうすれば子どもが「自分でやりたい！」と思ってくれるのか、そのためのちょっとした工夫が、お片付け習慣を根付かせる鍵となります。

まず考えたいのが、「お片付けのゴール」を分かりやすく設定してあげること。例えば、収納ボックスに車両の写真を貼り、「このお顔のところに、同じ電車さんを帰してあげようね」と声かけをしたり、床にビニールテープなどで「駐車場」の枠を作って、そこに車両を並べるルールにしたり。ゲーム感覚で取り組めるようになると、子どもは驚くほどの集中力を発揮します。

また、「遊び」と「お片付け」をセットで考えるのも効果的です。我が家では、「プレイマット」として使える大きなレジャーシートの上で遊ぶルールにしています。そうすれば、遊び終わった後はシートの四隅を持って、中央にざざーっと集めるだけで、あっという間にレールや部品を回収できます。そのまま収納ボックスに流し込めば、お片付けは完了。散らかる範囲を限定することで、親の精神的な負担もぐっと軽くなりました。

プラレールの収納は、単に部屋を綺麗に保つためだけのものではありません。子どもが自分で考え、分類し、元の場所に戻すという一連の作業は、論理的思考力や責任感を育む絶好の機会です。完璧を目指さず、まずは親子で「これならできそう！」と思える簡単な方法から試してみてください。お片付けの時間が、親子の笑顔あふれるコミュニケーションの時間に変わっていくのを、きっと実感できるはずですよ。