リスニング力が伸び悩むあなたへ。今日からできる効果的な練習法
「英語の音は聞こえるのに、意味が理解できない…」そんな悩みを抱えていませんか?実はそれ、練習方法を少し変えるだけで、劇的に改善するかもしれません。今回は、私が実際に試して効果があった、リスニング力向上のための具体的なステップをご紹介します。

リスニングの勉強って、終わりが見えなくて時々心が折れそうになりますよね。「毎日たくさん聞いているはずなのに、一向に聞き取れるようにならない…」と、焦りを感じている人も少なくないのではないでしょうか。何を隠そう、私自身もその一人でした。単語や文法はある程度わかっているはずなのに、いざネイティブの会話を聞くと、頭が真っ白になってしまう。そんな悔しい経験を何度もしてきました。
でも、ある時ふと気づいたんです。もしかしたら、ただやみくもに「聞く」だけではダメなのかもしれない、と。そこから、色々な練習法を試してみて、ようやく自分に合った「聞き取れる」ためのトレーニング方法を見つけることができました。それは、決して特別なことではなく、意識を少し変えるだけの、誰にでもできるシンプルな方法だったんです。
この記事では、過去の私と同じようにリスニングの壁にぶつかっているあなたのために、私が実践して本当に効果があったと感じた練習法を、具体的なステップと共にご紹介します。もう「聞き取れない」と落ち込むのは終わりにしましょう。正しいアプローチで、あなたの耳を少しずつ育てていきましょう。
なぜ聞き取れない?「音」と「意味」のギャップ
多くの人がリスニングでつまずく最初の関門は、そもそも「音」を正確に認識できていない、という点にあります。私たちは、知らない単語はもちろん、知っているはずの単語でさえ、自分が思っている発音と実際の発音が違うために聞き取れない、というケースが非常に多いのです。特に、単語と単語が繋がって発音される「音声変化(リンキング)」は、日本人学習者にとって大きな壁となります。
例えば、「check it out」が「チェケラウ」のように聞こえるのがその典型です。一つ一つの単語は知っているのに、繋がると全く別の音に聞こえてしまう。この音声変化のパターンを知らないと、脳はそれを未知の単語として処理してしまい、結果として「何を言っているかわからない」という状態に陥ります。まずは、この「自分が知っている音」と「実際に発音される音」のギャラリーを埋める作業が不可欠なのです。
さらに、たとえ音が聞き取れたとしても、それを瞬時に「意味」として理解できなければ、会話のスピードにはついていけません。これは、頭の中でいちいち日本語に翻訳している「翻訳脳」が原因であることが多いです。音声を聞く→日本語に訳す→意味を理解する、というプロセスを踏んでいると、どうしてもタイムラグが生まれてしまいます。リスニング力を向上させるには、英語を英語のまま、イメージや感覚で直接理解する回路を育てていく必要があります。
具体的な練習法①:ディクテーションで弱点を可視化する
では、具体的にどうすれば良いのでしょうか。私がまずおすすめしたいのが「ディクテーション」です。これは、聞こえてきた音声を一語一句書き起こす、という非常にシンプルなトレーニング。時間はかかりますが、自分の弱点を客観的に把握するためには、これ以上ないほど効果的な方法です。
やり方は簡単です。まずは、1分程度の短めの音声を用意します。スクリプト(台本)があるものなら何でもOK。最初は、一文ずつ音声を止めて、聞こえた通りに書き出してみてください。冠詞の「a」や「the」、複数形の「s」など、細かい部分まで意識して書き取るのがポイントです。全部書き終えたら、スクリプトと照らし合わせて答え合わせをします。
この答え合わせの過程で、自分が聞き取れなかった箇所や、間違って認識していた単語が面白いほど明確になります。「この単語、こんな風に発音されるんだ」「いつもこの部分が聞き取れていないな」といった発見の連続のはずです。この「できない」を可視化することこそが、成長への第一歩。自分の弱点を特定し、それを一つずつ潰していくことで、リスニングの精度は着実に上がっていきます。

具体的な練習法②:シャドーイングで英語脳を鍛える
ディクテーションで自分の弱点を把握したら、次に取り組みたいのが「シャドーイング」です。これは、英語の音声を聞きながら、影(シャドー)のように少しだけ遅れて、聞こえた音をそのまま真似して発音する練習法。これが、リスニング力だけでなく、スピーキング力の向上にも絶大な効果を発揮します。
シャドーイングの目的は、英語特有のリズム、イントネーション、そして音声変化を、理屈ではなく体で覚えることにあります。最初はスクリプトを見ながらでも構いません。音声の少し後を追いかけながら、俳優になったつもりで、発音や抑揚を完全にコピーすることを目指しましょう。慣れてきたら、スクリプトを見ずに、耳から入ってくる音だけを頼りに行います。
この練習を続けていると、不思議なことに、今まで聞き取れなかった音声変化が自然と聞き取れるようになってきます。自分で正しく発音できる音は、聞き取れるようになるからです。さらに、シャドーイングは強制的に「英語を英語のまま」処理するトレーニングにもなります。日本語に翻訳している暇がないため、自然と英語脳が鍛えられ、リスニングの処理速度が格段に向上するのです。毎日15分でもいいので、ぜひ習慣にしてみてください。
楽しむことが、継続の最大の秘訣
ここまで具体的な練習法を紹介してきましたが、最も大切なのは「楽しむこと」そして「継続すること」だと私は思います。どんなに効果的な方法でも、苦痛に感じてしまっては長続きしません。ディクテーションやシャドーイングは、あくまでトレーニングの一環。それと並行して、自分が心から楽しめる方法で、英語に触れる時間を増やしていくことが重要です。
例えば、好きな海外ドラマや映画を英語音声・英語字幕で観るのは、最高のリスニング教材になります。ストーリーに夢中になっているうちに、自然と大量の英語に触れることができます。また、通勤・通学中に、自分の興味のある分野のポッドキャストを聞くのもおすすめです。最初は全てを理解できなくても構いません。「なんとなくこんなことを言っているのかな」と推測するだけでも、良い訓練になります。
大切なのは、完璧を目指さないこと。リスニング学習は、長い時間をかけて少しずつ進んでいくものです。昨日聞き取れなかったものが、今日聞き取れるようになる、そんな小さな成功体験を積み重ねていくことが、モチベーションを維持する鍵になります。焦らず、比べず、自分のペースで、音の世界を楽しんでいきましょう。その先には、きっと新しい世界が広がっているはずですから。
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