新幹線の予約、スマートEXとえきねっと、結局どっちがいいの？買い方を徹底比較してみた

新幹線での移動って、なんだか少し特別な感じがして、私は大好きです。窓の外を流れる景色を眺めていると、日常のあれこれから解放されて、旅の気分が一気に盛り上がります。でも、その旅の第一歩である「予約」の段階で、「あれ、どっちのサービスを使えばいいんだっけ？」と、ふと手が止まってしまうこと、ありませんか？特に「スマートEX」と「えきねっと」。名前は聞いたことがあるし、なんとなく使ってはいるけれど、本当に自分の使い方に合っているのか、もっと便利な方法があるんじゃないか、と疑問に思ったことがある人も少なくないはずです。

何を隠そう、私自身がそうでした。東京から大阪へ行くときはこっち、金沢へ行くときはあっち…と使い分けてはいたものの、その違いをきちんと説明できる自信はありませんでした。そこで今回は、そんな長年のモヤモヤを解消すべく、新幹線予約の二大巨頭、「スマートEX」と「えきねっと」を徹底的に調べてみました。それぞれのサービスの強みと弱み、どんな人に向いているのかを、私の実体験も交えながら、じっくり比較していきたいと思います。

この記事を読み終わる頃には、きっとあなたの次の新幹線予約が、もっとスムーズで、もっと賢いものになるはずです。

スマートEX：シンプルさが魅力！東海道・山陽新幹線ユーザーの強い味方

まずご紹介したいのが、JR東海とJR西日本が中心となって提供している「スマートEX」です。このサービスの最大の魅力は、何と言ってもその「手軽さ」に尽きます。年会費は無料で、手持ちのクレジットカードと交通系ICカード（SuicaやPASMO、ICOCAなど全国相互利用可能なものならOK）を登録するだけで、すぐにでも新幹線が予約できるようになるんです。初めて使ったとき、あまりの簡単さに「え、これだけ？」と拍子抜けしてしまったほどです。

特に、東京、名古屋、大阪、博多といった日本の大動脈を結ぶ東海道・山陽新幹線を頻繁に利用する方にとっては、これ以上ないほど便利なサービスと言えるでしょう。アプリやウェブサイトで予約を済ませたら、あとは登録したICカードを改札機にタッチするだけ。それだけで、まるで在来線に乗るかのようにスムーズに新幹線に乗れてしまいます。紙のきっぷを受け取るために、わざわざ駅の窓口や券売機に並ぶ必要がない。この「チケットレス」という体験は、一度味わってしまうと、もう元には戻れないほどの快適さです。

さらに、スマートEXには「早特商品」という、早めの予約で料金が割引になるサービスも用意されています。出張や旅行の予定が前もって決まっている場合には、これを利用しない手はありません。そして、万が一予定が変わってしまっても大丈夫。予約の変更は、列車が出発する前であれば、何度でも手数料無料でできるという驚きの柔軟性も持ち合わせています。急なスケジュール変更が多いビジネスパーソンにとっては、本当に心強い存在ですよね。

えきねっと：東日本エリアに絶大な強み！多彩な割引でお得旅を

続いては、JR東日本が運営する「えきねっと」です。こちらは、その名の通りJR東日本エリアの路線に絶大な強みを誇ります。東北・北海道新幹線、上越新幹線、北陸新幹線などを利用して、東北地方や信越地方へ旅する際には、間違いなく第一候補となるサービスです。もちろん、えきねっとでも東海道新幹線を含む全国の新幹線の予約は可能ですが、その真価が発揮されるのは、やはりJR東日本のエリア内と言えるでしょう。

えきねっとの最大の武器は、何と言ってもその豊富な割引制度、特に「えきねっとトクだ値」です。これは、乗車日や区間、列車が限定される代わりに、通常よりもかなりお得な料金でチケットが手に入るというもの。割引率は様々で、時には30%や50%といった驚くような割引率のチケットが登場することもあります。私も以前、この「トクだ値」を使って北陸新幹線に乗りましたが、浮いたお金で現地のおいしいものを一品多く楽しむことができ、旅の満足度がぐっと上がったのを覚えています。

もちろん、えきねっともスマートEXと同様に、交通系ICカードを連携させることでチケットレス乗車が可能です。「新幹線eチケットサービス」という名称で、こちらも改札をスムーズに通過できます。また、えきねっとの便利な点は、新幹線だけでなく、JR東日本エリアの在来線特急（例えば「あずさ」や「ひたち」など）も一緒に予約できること。新幹線を降りた後の乗り継ぎまで一括で手配できるので、複雑な旅程を組む際には非常に重宝します。

【結論】結局どっち？あなたの旅のスタイルに合わせた賢い使い分け術

さて、ここまで両者の特徴を見てきましたが、結局のところ、私たちはどちらを選べば良いのでしょうか。その答えは、あなたの「新幹線利用スタイル」にあります。

東海道・山陽新幹線（東京〜博多間）での移動がメインで、シンプルさと手軽さを重視するなら、「スマートEX」が圧倒的におすすめです。 特に、急な出張などで予約の変更が多い方にとっては、出発前まで手数料無料で何度でも変更できる柔軟性は、何物にも代えがたいメリットでしょう。

一方、東北・上越・北陸新幹線などを利用して東日本エリアへ行くことが多い、あるいは、少しでもお得に旅をしたいと考えているなら、「えきねっと」が最適です。 「えきねっとトクだ値」の割引率は非常に魅力的で、旅の費用を大きく節約できる可能性があります。

私自身は、結局のところ「両方登録して、行き先によって使い分ける」というスタイルに落ち着きました。幸い、どちらのサービスも年会費は無料です。東京から西へ向かうときはスマートEX、東や北へ向かうときはえきねっと、というように、それぞれの強みを理解して使いこなす。これが、現代の新幹線旅を最も賢く、そして快適に楽しむための最適解なのかもしれません。

指先ひとつで、遠い街への切符が手に入る時代。便利なツールを上手に活用して、計画の時間さえも旅の楽しみの一部に変えてしまいましょう。この記事が、あなたの次の素敵な旅の、ささやかな手助けとなれば、これほど嬉しいことはありません。