交通

夜行バスで快適に過ごすための必須持ち物と服装のコツ

夜行バスって便利だけど、長時間移動はやっぱり不安ですよね。でも、ちょっとした工夫と準備で、驚くほど快適な旅になるんです。今回は、私が実際に試して「これは手放せない!」と感じたアイテムやコツを、こっそり教えちゃいますね。

夜行バスの座席でブランケットにくるまり、窓の外を眺めながらリラックスしている女性
夜行バスの時間は、準備次第で移動時間以上の価値を持つ、特別なひとときになります。Source: Shawn / unsplash

夜行バスの旅って、なんだかワクワクしますよね。眠っている間に目的地に着いて、朝から時間を有効に使える。旅費を抑えられるのも、すごく大きな魅力です。でも、その一方で「狭い座席で長時間って、正直キツそう…」「ちゃんと眠れるか不安」なんて声もよく聞きます。何を隠そう、私も昔はそう思っていました。何度か失敗を重ねて、体がバキバキになった苦い経験もあります。

でも、ある時から「どうせならこの移動時間も楽しんでやろう」と発想を転換してみたんです。いろいろな情報を集め、試行錯誤を繰り返すうちに、自分なりの「快適セット」と過ごし方のコツが固まってきました。今では、夜行バスは私にとって「動く秘密基地」。周りを気にせず、自分だけの世界に浸れる、むしろ好きな時間の一つになっています。

今回は、そんな私の経験から導き出した、夜行バスの旅を格段に快適にするための「必須持ち物リスト」と「服装の極意」を、余すところなくお伝えします。これを読めば、次のあなたの旅は、きっと忘れられないくらい心地よいものになるはずです。

これだけは外せない!マストアイテム編

夜行バスの車内は、光、音、温度、湿度など、自分ではコントロールできない要素がたくさんあります。だからこそ、小さなアイテム一つが、その夜の安眠を大きく左右するんです。「大げさだな」と思うかもしれませんが、本当に、あるとないとでは大違い。私が何度も旅をする中で厳選した、まさに「三種の神器」とも言えるアイテムたちをご紹介します。

快適な睡眠環境をつくる三種の神器

まず、何をおいても絶対に持っていくべきなのが「ネックピロー」「アイマスク」「耳栓」の3つです。もうこれは基本中の基本。サービスエリアでの休憩時の明かりや、周りの方のいびきや話し声など、普段なら気にならないようなことでも、眠りを妨げる要因になりがちです。アイマスクは、ただ目を覆うだけでなく、鼻の周りまでしっかりフィットして光を完全に遮断してくれる立体型のものがおすすめ。耳栓も、ただ音を塞ぐだけでなく、最近では人の声は聞こえやすく、雑音だけをカットしてくれるような高機能なものもあります。ノイズキャンセリングイヤホンで好きな音楽を聴くのも良いですね。

そして、ネックピロー。座席で眠ると、どうしても首がカクンと前に倒れて、その衝撃で目が覚めてしまうことがありますよね。あれ、地味にストレスですし、首を痛める原因にもなります。空気で膨らませるタイプなら、使わない時は手のひらサイズにたためて荷物になりません。自分の首の高さや頭の重さに合わせて空気の量を調整できるので、フィット感も抜群。私はいつも、バスが走り出したらすぐに首に装着して、リラックスモードのスイッチを入れています。

ベッドの上に置かれたネックピロー、アイマスク、耳栓などの旅行用快適グッズ
旅の質は、こんな小さな仲間たちが決めてくれる。そう思うと、荷造りの時間も楽しくなりませんか?Source: AS Photography / pexels

意外な伏兵?乾燥と冷えから身を守る

夜行バスの車内で、もう一つ気をつけたいのが「乾燥」と「冷え」です。エアコンが効いているため、車内は想像以上に乾燥しています。朝起きたら喉がイガイガ、肌はカサカサ…なんて経験、ありませんか?それを防ぐために、濡れマスクや保湿効果のあるマスクは必須です。喉と肌を同時に守ってくれる、頼もしい味方ですよ。

そして、冷え対策も万全に。特に窓側の席は、外の冷気が伝わってきて足元から冷えやすいんです。バス会社がブランケットを用意してくれていることも多いですが、それだけでは心もとないことも。薄手で暖かい大判のストールや、ユニクロのウルトラライトダウンのようなコンパクトになる上着が一つあると、温度調節がしやすくて非常に便利です。足元の冷えが気になる方は、厚手の靴下やレッグウォーマー、貼るタイプのカイロを持っていくと、驚くほど快適に過ごせます。

究極のリラックスを追求する服装のコツ

夜行バスでの服装は、快適さを左右する最も重要な要素と言っても過言ではありません。ポイントは「締め付けない」「温度調節ができる」「シワになりにくい」の3つ。おしゃれも大事ですが、この日ばかりは機能性を最優先に考えましょう。

とにかく「ゆるく」、そして「重ねる」

まず、体を締め付ける服は絶対にNGです。長時間同じ姿勢でいると血行が悪くなり、むくみの原因になります。ジーンズやスキニーパンツは避け、ウエストがゴムになっているスウェットパンツや、ゆったりとしたワイドパンツを選びましょう。女性なら、締め付けのないマキシワンピースもおすすめです。素材も、ゴワゴワしない、肌触りの良いものを選ぶと、リラックス度が格段にアップします。

そして、体温調節のための「重ね着(レイヤリング)」も重要です。車内は、乗車直後は暑くても、深夜から明け方にかけては冷え込むことがあります。Tシャツやカットソーの上に、カーディガンやパーカーなど、簡単に着脱できるものを一枚羽織っていくのがベスト。特にフード付きのパーカーは、いざという時にフードを深くかぶればアイマスク代わりにもなるので、地味に役立ちます。

足元は解放、シワは気にしない

足元の快適さも忘れてはいけません。バスに乗ったら、靴はすぐに脱いでしまいましょう。そのために、脱ぎ履きしやすいスニーカーやスリッポンが便利です。そして、携帯用のスリッパに履き替えるのがおすすめ。100円ショップなどで手軽に購入できますし、これだけで足が解放されて、一気にリラックスできます。むくみ対策として、着圧ソックスを履くのも良いですね。

また、バスを降りた後のことも考えて、シワになりにくい素材の服を選ぶとスマートです。ポリエステルやジャージー素材の服なら、長時間座っていてもシワが気になりません。これなら、到着後すぐに観光や予定があっても、綺麗な格好で一日をスタートできます。

夜行バスの旅は、ちょっとした準備と工夫で、ただの移動時間から「快適なリラックスタイム」へと変わります。窮屈で眠れないと思っていた時間が、自分と向き合ったり、好きな音楽を聴いたり、旅の計画を練ったりする、贅沢なひとときに変わるかもしれません。

今回ご紹介したアイテムやコツを参考に、あなただけの最高の「おこもりセット」を見つけてみてください。そして、次の旅が、これまでで一番快適で、心に残るものになることを願っています。

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