【2025年版】ヴェネツィアの水上バス「ヴァポレット」完全ガイド!乗り方から路線図、お得なチケットまで解説
水の都ヴェネツィア観光に欠かせない水上バス「ヴァポレット」。初めてでも迷わない、チケットの買い方から乗り方、観光に便利な主要路線まで、私の体験談を交えながら分かりやすく解説します。これを読めば、あなたもヴェネツィアの達人!

ヴェネツィアと聞いて、多くの人が思い浮かべるのは、迷路のように入り組んだ細い路地と、その間を優雅に行き交うゴンドラではないでしょうか。もちろん、徒歩で気ままに散策するのもこの街の大きな魅力の一つです。でも、もしあなたが「水の都」の本当の姿を体験したいなら、絶対に外せないのが水上バス「ヴァポレット」の存在です。
正直に言うと、私自身、初めてヴェネツィアを訪れたときは少し戸惑いました。「路線が複雑そう…」「チケットはどこで買うの?」なんて、不安でいっぱいだったのを覚えています。でも、一度乗り方を覚えてしまえば、これほど頼りになる移動手段はありません。ヴァポレットは、ヴェネツィアの血管のように街中に張り巡らされていて、私たちの旅を何倍も豊かで快適なものにしてくれるんです。
この記事では、そんな私の経験も踏まえながら、ヴァポレットのチケットの買い方から乗り方、そして観光に便利な路線まで、誰にでも分かるように丁寧に解説していきます。これを読めば、あなたもきっと、自信を持ってヴァポレットを乗りこなせるはず。さあ、一緒に水の都の冒険に出かけましょう!
そもそもヴァポレットって何?
まず基本から。ヴァポレットとは、ヴェネツィア本島と周辺の島々を結ぶ、公共の水上バスのことです。車が一切走れないこの街では、ヴァポレットが市民や観光客にとって最も重要な「足」となります。日本のバスや電車と同じように、決まったルートを時間通りに運行していて、人々の日常生活を支えているんですね。
観光客にとっては、単なる移動手段以上の価値があります。ヴァポレットの窓から、あるいはオープンデッキから眺める景色は、まさに絶景の一言。歩いていては決して見ることのできない角度から、歴史的な宮殿や教会、活気あふれる市場の様子を眺めることができます。特に、街のメインストリートである大運河(カナル・グランデ)をヴァポレットで進む時間は、ヴェネツィア観光のハイライトと言っても過言ではありません。
私も、あの独特のエンジンの音を聞きながら、水面を滑るように進んでいく感覚が大好きです。風を感じながら、次々と現れる美しい景色に心を奪われる…そんな贅沢な時間を過ごせるのが、ヴァポレット最大の魅力かもしれません。
チケットの種類と賢い購入方法
さて、ヴァポレットに乗るために、まずはチケットを手に入れましょう。チケットにはいくつか種類がありますが、自分の観光プランに合ったものを選ぶのがポイントです。
一番シンプルなのは**1回券(BIGLIETTO ORDINARIO)**ですが、料金は9.5ユーロで有効時間は75分。正直、かなり割高です。もし1〜2回しか乗らないと決めているなら別ですが、ほとんどの場合、複数回乗ることになるはず。私も「とりあえず1回券で…」と思って後悔した経験があります。
そこでおすすめしたいのが、**時間制の乗り放題券(TRAVEL CARD)**です。滞在日数に合わせて選べるようになっていて、料金は以下の通りです(2025年12月時点)。
- 24時間券: 25ユーロ
- 48時間券: 35ユーロ
- 72時間券: 45ユーロ
- 7日間券: 65ユーロ
これらの乗り放題券は、ヴァポレットだけでなく、メストレ地区やリド島を走る陸上のバスにも使えるので、行動範囲がぐっと広がります。特に、ガラス工芸で有名なムラーノ島や、カラフルな家並みが美しいブラーノ島へ足を延ばす予定があるなら、間違いなく乗り放題券がお得です。これらの島への往復だけでも、1回券を複数買うよりずっと安く済みますからね。
チケットは、サンタ・ルチア駅前やローマ広場、リアルト橋、サン・マルコ広場など、主要なヴァポレット乗り場にあるチケットオフィス(Venezia Unicaのロゴが目印)や、24時間稼働している自動券売機で購入できます。自動券売機は英語表示に切り替えられるので、操作も簡単。クレジットカードも使えるので、大きな現金を持ち歩く必要もありません。
乗り方ステップ・バイ・ステップ&注意点
チケットを手に入れたら、いよいよ乗船です。最初は少し緊張するかもしれませんが、手順はとてもシンプルなので安心してください。
- 乗り場(Imbarcadero)を探す: まずは目的地に行く路線が停まる乗り場を探します。乗り場には、停まる路線の番号が大きく表示されています。
- チケットを有効化(Validate)する: これが最も重要なポイントです!乗船する前に、必ず改札機のような機械にチケットを「ピッ」とタッチしてください。この一手間を忘れると、たとえ有効なチケットを持っていても、検札時に高額な罰金を科される可能性があります。緑色のランプが点灯すればOKのサインです。
- 正しい船か確認して乗船: 乗り場には電光掲示板があり、次の船の「路線番号」と「最終目的地」が表示されています。自分の行きたい方向と合っているか必ず確認してから乗りましょう。船が来たら、降りる人が先、乗る人は後、がマナーです。
船内では、スリに注意が必要です。特に混雑している路線では、リュックサックは前に抱えるなど、貴重品の管理はしっかりと。また、優先席(お年寄りや体の不自由な方向け)も設けられているので、必要としている人がいたら席を譲る心遣いを忘れないようにしたいですね。
降りる際は、日本のように降車ボタンを押す必要はありません。船は各駅に停車するので、目的地が近づいてきたら、早めに出口付近へ移動しておくとスムーズに降りられますよ。
観光に便利!おすすめ主要路線
数ある路線の中でも、特に観光客がよく利用する主要な路線をいくつかご紹介します。これさえ押さえておけば、ヴェネツィア観光はほぼ完璧です!
1番線:大運河を巡る各駅停車の旅
サンタ・ルチア駅前からサン・マルコ広場まで、大運河(カナル・グランデ)をS字にゆっくりと進む、まさにゴールデンルート。全ての停留所に停まるので時間はかかりますが、その分、岸辺に並ぶ美しい宮殿やリアルト橋などをじっくりと眺めることができます。初めてヴェネツィアを訪れるなら、まずはこの1番線に乗って、街全体の雰囲気を掴むのがおすすめです。私もこの路線からの眺めが大好きで、滞在中に何度も乗ってしまいました。
2番線:大運河を駆け抜ける急行便
1番線と同じく大運河を通りますが、こちらは停車する停留所が少ない急行タイプ。サンタ・ルチア駅とサン・マルコ広場を素早く移動したい時に非常に便利です。時間がないけど、大運河の景色も楽しみたい!という欲張りなあなたにぴったりの路線です。夏期にはリド島まで延長運転されることもあります。
4.1/4.2番線 & 12番線:離島へ足を延ばして
ヴェネツィア本島をぐるりと一周するのが4.1番線(反時計回り)と4.2番線(時計回り)。これらの路線を使えば、ガラス工芸で有名なムラーノ島へアクセスできます。さらに遠く、カラフルな家並みがインスタ映え抜群のブラーノ島や、トルチェッロ島へ行きたい場合は、Fondamente Noveの乗り場から出ている12番線に乗りましょう。本島とはまた違った、のどかで美しい島の風景に癒されること間違いなしです。
旅の終わりに
ヴァポレットを乗りこなすことは、ヴェネツィアという街を深く理解することに繋がります。それは単なる移動手段ではなく、この街の日常に触れ、水上からその歴史と美しさを体感するための、最高のツールなのです。
最初は少し複雑に感じるかもしれませんが、この記事を片手に、ぜひ勇気を出してヴァポレットに乗ってみてください。きっと、あなたのヴェネツィアでの思い出が、より一層色鮮やかで、忘れられないものになるはずです。あなたの旅が、素晴らしいものになることを心から願っています。
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