旅行のヒント

イタリア旅行の予算はいくら?航空券や食費、滞在費のリアルな目安

憧れのイタリア旅行、でも実際いくらかかるの?航空券やホテル、毎日の食費まで、気になる予算の目安を徹底解説。賢く旅するための節約術も合わせてご紹介します。

夜明けのフィレンツェ、アルノ川にかかるヴェッキオ橋の風景
この景色を見るために、早起きする価値は十分にあります。静寂に包まれた古都の目覚めは、忘れられない思い出になりました。Source: MARTINOPHUC / pixabay

「いつかはイタリアに行ってみたいな」

歴史的な街並み、心揺さぶるアート、そして陽気な人々。考えただけで、なんだか胸が躍りますよね。私もずっとそうでした。でも、夢を現実にしようと考えたとき、真っ先に頭をよぎるのが「で、結局いくらかかるの?」という、とても現実的な疑問。特に、旅費の大部分を占める航空券や、毎日の楽しみである食費については、計画を立てる上で一番気になるところだと思います。

正直に言うと、イタリア旅行の費用は、旅のスタイルや時期によって本当にピンからキリまであります。5泊7日のツアーでも20万円台のものから、贅沢なプランなら100万円を超えることも。だからこそ、自分に合った予算感を知ることが、夢への第一歩になります。

今回は、私の経験と最新の情報を織り交ぜながら、イタリア旅行のリアルな予算感、特に「航空券」と「食費」に焦点を当てて、詳しく解説していきます。これを読めば、あなたのイタリア旅行計画が、ぐっと具体的になるはずです。

まずは総額を知ろう!イタリア旅行の予算目安

一体全体、イタリア旅行にはいくら準備すればいいのでしょうか。旅行日数やホテルのランクにもよりますが、一般的な目安として、5泊7日の旅行で一人あたり約25万円~40万円ほどを見ておくと、ある程度余裕を持った計画が立てられるでしょう。

もちろん、これはあくまで平均的なモデルケース。オフシーズンを狙ったり、宿泊先を工夫したりすれば、これよりも費用を抑えることは十分に可能です。逆に、高級ホテルに泊まり、毎日リストランテでフルコースを楽しむなら、予算はさらに必要になります。大切なのは、この目安を基に、自分の旅のスタイルに合わせて予算を調整していくことです。

旅の最大の関門「航空券」の相場と節約術

日本からイタリアへは、約12時間以上のフライト。旅費の中で最も大きな割合を占めるのが、この往復航空券です。航空券の価格は、主に3つの要素で大きく変動します。

  1. 旅行の時期(シーズン)
  2. 航空会社(直行便か経由便か)
  3. 予約のタイミング

最も価格が高騰するのは、夏休みの7月~8月や、年末年始、ゴールデンウィークなどの大型連休です。この時期は、往復で20万円以上になることも珍しくありません。逆に、最も安くなるのは、1月~2月の冬のオフシーズン。観光客が少なくなるこの時期は、往復10万円前後で見つかることもあります。春(4月~6月)や秋(9月~10月)は、気候も良く観光のベストシーズンですが、価格はやや高めになります。

航空会社については、アリタリア-イタリア航空の直行便が最も早く快適ですが、価格は高くなる傾向があります。中東系(エミレーツ航空、カタール航空など)やヨーロッパ系(KLMオランダ航空、エールフランスなど)の経由便を選ぶと、時間はかかりますが、航空券代を数万円単位で節約できることが多いです。

私のおすすめは、旅行比較サイト(スカイスキャナーやGoogleフライトなど)を使い、出発の3ヶ月~半年前から価格の動向をチェックすること。早めに予約することで、お得なチケットを確保しやすくなりますよ。

ローマにある有名なトレビの泉の彫刻と噴水
後ろ向きにコインを投げ入れると、またローマに戻ってこられる。そんな言い伝えを信じて、私も一枚投げてきました。Source: Rachel Claire / pexels

美食の国イタリア!気になる「食費」のリアルな目安

イタリア旅行の醍醐味といえば、なんといっても「食」。本場のパスタやピッツァ、ジェラートを楽しまないなんて、考えられませんよね。では、食費は一日あたり、どれくらい見ておけば良いのでしょうか。

これも食べ方によって大きく変わりますが、一日あたり8,000円~15,000円くらいが目安になります。

  • 朝食(コラツィオーネ): 500円~1,500円
    • バールでカプチーノとコルネット(クロワッサン)なら5ユーロ前後。ホテルの朝食だと10~15ユーロほど。
  • 昼食(プランツォ): 2,000円~4,000円
    • パニーニや切り売りのピザで済ませれば安く、トラットリアでパスタとドリンクを頼むと20ユーロ前後。
  • 夕食(チェーナ): 4,000円~8,000円
    • ピッツェリアでピザとビールなら20ユーロ前後。リストランテでしっかりコースを頼むと50ユーロ以上。
  • その他(ジェラート、カフェなど): 1,000円

食費を賢く抑えるコツは、観光客向けのレストランを避け、地元の人で賑わう「トラットリア」や「オステリア」を選ぶこと。また、市場(メルカート)で新鮮なフルーツやチーズ、サラミなどを買って、ホテルの部屋で簡単な食事を楽しむのも、素敵な思い出になります。毎食レストランではなく、こうしたカジュアルな食事を組み合わせるのが、予算内で美食を堪能する秘訣です。

航空券と食費以外にかかる費用

もちろん、旅行には他にも宿泊費や交通費、観光費などが必要です。

  • 宿泊費: 1泊あたり10,000円~30,000円。都市やホテルのランクによります。
  • 交通費: 都市間の移動(鉄道)や市内の交通(バス、地下鉄)で、1日あたり1,000円~3,000円ほど。
  • 観光・入場料: 主要な美術館や遺跡の入場料は15~25ユーロが相場。
  • お土産代: これは人それぞれですが、10,000円~30,000円ほど見ておくと安心です。

これらの費用も考慮して、全体の予算を組み立てていきましょう。

夕暮れのヴェネツィア、運河を行き交うゴンドラ
水の都ヴェネツィアの夕暮れは、まるで一枚の絵画のよう。ゴンドラから眺める景色は、きっと一生の宝物になります。Source: France58 / pixabay

夢の旅を、現実の計画に

イタリア旅行の予算、いかがでしたでしょうか。具体的な数字が見えてくると、「意外と行けるかも?」と思えてきませんか?

大切なのは、何にお金をかけたいか、どこで節約するか、自分の中で優先順位を決めることです。「食事は絶対に妥協したくない」「憧れの5つ星ホテルに泊まりたい」「とにかくたくさんの美術館を巡りたい」。あなたの「これだけは譲れない」というポイントを軸に、予算を組み立ててみてください。

少しの知識と工夫で、憧れのイタリア旅行は、ぐっと身近なものになります。この記事が、あなたの夢を具体的な計画に変える、その一助となれば幸いです。さあ、次はあなたの番。最高のイタリア旅行を計画してみてくださいね。

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