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犬にとって危険な正月飾りは?門松や千両の安全性を考える

新しい年を迎える華やかなお正月。でも、ちょっと待って。その美しい飾りが、愛犬にとっては思わぬ危険になることも。一緒に安全な過ごし方を確認しませんか?

お正月の飾り付けを不思議そうに見つめる一匹の犬
キラキラした飾りに興味津々。「これ、新しいおもちゃかな?」なんて声が聞こえてきそう。この純粋な好奇心が、思わぬ事故に繋がらないように、私たちが守ってあげたいですね。Source: Anastasiia Krutota / unsplash

新しい年が明けるお正月の時期は、なんだか街全体が華やいで、特別な気分になりますよね。家の中には門松や鏡餅が飾られ、食卓には美味しいおせち料理が並ぶ。そんな日本の美しい伝統に囲まれて過ごす時間は、本当に心豊かなものです。そして、そんな大切な時間を、愛する家族の一員であるワンちゃんと一緒に過ごしたいと思うのは、飼い主として当然の気持ちだと思います。

でも、ちょっとだけ立ち止まって考えてみてください。私たち人間にとっては美しく、縁起の良いお正月飾りが、実は愛犬にとっては危険な罠になってしまう可能性があることをご存知でしたか?私自身、愛犬と暮らし始めるまでは、正直なところ深く考えたことがありませんでした。「まさかうちの子が」と思っていても、犬の好奇心は私たちの想像をはるかに超えることがあります。今回は、そんなお正月に潜む危険、特に「門松」や「千両」といった飾りに焦点を当てて、愛犬と安全に新年を迎えるためのヒントを一緒に探っていきましょう。

門松は危険がいっぱい?竹や松が引き起こすトラブル

お正月の玄関を飾る代表格といえば、やはり「門松」ですよね。凛とした竹を中心に、松や梅が添えられた姿は、新しい年の神様をお迎えするのにふさわしい風格があります。しかし、この門松を構成する植物たちが、犬にとっては注意が必要なものばかりなのです。

まず、門松の主役である「竹」。竹自体に強い毒性はないとされていますが、問題はその硬さです。犬が遊び半分でかじってしまい、割れた竹の破片を飲み込んでしまったらどうなるでしょう。鋭く尖った破片が、口の中や食道、胃腸などの消化器官を傷つけてしまう恐れがあります。考えただけでも痛々しいですよね。さらに、うまく消化されずに腸に詰まってしまい、「腸閉塞」という深刻な事態を引き起こす可能性もゼロではありません。

そして、「松」。松の葉も、竹と同様に硬く尖っているため、物理的に消化器官を傷つけるリスクがあります。それに加えて、松の葉や樹脂(松やに)には、犬が摂取すると嘔吐や胃の不快感を引き起こす可能性のある成分が含まれていると言われています。クリスマスツリーとして飾られるモミの木なども同様の注意喚起がされていることから、針葉樹全般に共通するリスクなのかもしれません。

最後に「梅」ですが、これは特に注意が必要です。未熟な梅の実や種(仁)、葉、樹皮には「アミグダリン」という青酸配糖体が含まれています。これが犬の体内で分解されると、有毒なシアン化物を生成し、中毒症状を引き起こすことがあるのです。症状としては、呼吸困難やけいれんなどがあり、大量に摂取した場合は命に関わることも。門松に実がついていることは少ないかもしれませんが、知識として知っておくことは非常に重要です。

「千両」の赤い実は猛毒?誤飲で起こる症状とは

お正月の生け花や飾りとして、鮮やかな赤い実が美しい「千両(センリョウ)」。名前も縁起が良く、おめでたい雰囲気を演出してくれますよね。しかし、この千両も、犬にとっては危険な植物の一つです。千両には、サポニンやアルカロイドといった有毒成分が含まれているとされ、特にその赤い実に注意が必要です。

もし犬が千両の実を食べてしまうと、主に消化器系に症状が現れます。具体的には、嘔吐、下痢、腹痛、よだれを大量に流すといった症状が見られることが多いようです。摂取した量や犬の体の大きさ、健康状態によって症状の重さは変わってきますが、特に体の小さな小型犬の場合は、数粒食べただけでも重い症状につながる可能性があります。

よく似た植物に「万両(マンリョウ)」がありますが、こちらも同様に毒性があり、注意が必要です。床の間に飾っていた千両の枝から実が落ち、それを愛犬がパクっと食べてしまった…なんてことは、十分に起こりうるシナリオです。見た目が可愛らしく、甘そうに見える赤い実は、犬の好奇心を強く刺激してしまうのかもしれません。

雪の中でたたずむ一匹の柴犬
日本の冬景色がよく似合う柴犬。彼らの健康で幸せな毎日を守るのも、飼い主の大切な役目です。Source: Thorsten1970 / pixabay

愛犬を守るために。今日からできる具体的な対策

では、どうすれば愛犬をこれらの危険から守ることができるのでしょうか。一番シンプルで効果的なのは、やはり「物理的に犬を近づけない」ことです。当たり前のようですが、これが最も確実な方法だったりします。

門松や千両などの飾りは、犬が絶対に届かない高い場所に設置しましょう。テーブルや棚の上でも、ジャンプして届いてしまう子もいます。可能であれば、犬が普段入らない部屋に飾るのが理想的です。もし玄関など、どうしても犬がアクセスできる場所に置きたい場合は、装飾の周りをペットフェンスやサークルで囲うなどの工夫をしましょう。少し見た目は悪くなるかもしれませんが、愛犬の安全には代えられません。

また、日々の掃除も重要です。飾っているうちに、松の葉や千両の実が床に落ちてしまうこともあります。犬は床に落ちているものをすぐに見つけて口にしてしまう天才です。こまめに掃除機をかけ、危険なものが落ちていないか常にチェックする習慣をつけましょう。散歩中も、道端に生えている植物に注意が必要です。千両などが植えられているお宅もあるかもしれません。拾い食いの癖がある子は特に、目を離さないようにしましょう。

万が一、愛犬が何かを食べてしまったかもしれない、と疑われる場合は、自己判断で様子を見たり、無理に吐かせようとしたりせず、すぐに動物病院に連絡してください。その際、「何を」「いつ」「どのくらいの量」食べた可能性があるかを伝えられると、獣医師もスムーズに対応できます。年末年始は休診している病院も多いので、事前に救急対応してくれる病院の連絡先をリストアップしておくと、いざという時に慌てずに済みますよ。

新しい年を健やかに、そして笑顔で迎えるために。私たち飼い主が少しだけ知識を持ち、注意を払うことで、愛犬とのかけがえのない時間を守ることができます。今年の冬が、あなたと愛犬にとって、あたたかく幸せな思い出で満たされることを心から願っています。

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