考えたくないけど、もしも高速道路で車が故障してしまったら…。パニックにならず、安全を確保するための具体的な手順と、知っておくべき連絡先をまとめました。いざという時のために、ぜひ一度読んでみてください。
楽しいドライブの途中、もしも高速道路の真ん中で車が動かなくなってしまったら…。考えただけでも、冷や汗が出てきますよね。周りの車は猛スピードで走り抜けていくし、一体どうすればいいのか、パニックになってしまうのも無理はありません。
実は、高速道路での故障は決して他人事ではないんです。JAF(日本自動車連盟)のデータによると、2022年度の高速道路での出動件数はなんと年間8万件以上。タイヤのパンクやバッテリー上がり、燃料切れなど、原因は様々ですが、誰にでも起こりうるトラブルだということがわかります。
私自身、以前長距離運転中に「ガクン」という今まで感じたことのない衝撃と共に、車がみるみる減速していった経験があります。幸いにもすぐに路肩に寄せることができましたが、あの時の心臓が縮み上がるような感覚は忘れられません。だからこそ、この記事では、万が一の事態に直面した時に、あなたとあなたの大切な人の命を守るための、具体的で正しい対処法を、私の経験も交えながらお伝えしたいと思います。
まずは命を守る行動を!安全確保の3ステップ
高速道路上で車が動かなくなったら、何よりも優先すべきは「安全の確保」です。後続車による追突事故、いわゆる二次災害を防ぐことが、自分と同乗者の命を守る上で最も重要になります。焦る気持ちをぐっとこらえて、以下の3つのステップを冷静に実行してください。
ステップ1:ハザードランプを点灯し、路肩へ寄せる
車の異常に気づいたら、まずはハザードランプを点灯させて、後続車に「この車は危険です」というサインを送りましょう。そして、急ブレーキは絶対にNG。後続車に追突される危険性が高まります。ゆっくりとスピードを落としながら、可能な限り左側の路肩や非常駐車帯に車を移動させてください。走行車線や追越車線での停車は絶対に避けなければなりません。
ステップ2:停止表示器材と発炎筒で、後続車に危険を知らせる
車を安全な場所に停めたら、次に後続車に対して、ここに故障車がいることを明確に知らせる必要があります。そのために使うのが、「停止表示器材(三角表示板)」と「発炎筒」です。法律で、高速道路上で故障により停車する場合、停止表示器材の設置が義務付けられています。これを怠ると「故障車両表示義務違反」となり、罰則の対象になるので注意が必要です。三角表示板は、車の後方、50m以上離れた場所に設置しましょう。夜間や見通しの悪い場所では、さらに発炎筒を併用すると、より遠くの車にも危険を知らせることができます。
ステップ3:全員、ガードレールの外側へ避難する
これが最も重要なステップです。全ての安全措置が終わったら、運転者も同乗者も、全員が速やかに車から降りて、必ずガードレールの「外側」など、絶対に安全だと言える場所に避難してください。驚くかもしれませんが、警察庁のデータによると、高速道路上で故障停車中に車内に留まっていたり、車の周りで作業をしたりしていて追突され、亡くなってしまう方が後を絶たないのです。車の中が一番安全そうに思えるかもしれませんが、高速道路上では全く逆。車は「盾」にはなってくれません。
安全を確保したら、どこへ連絡する?
安全な場所へ避難できたら、いよいよ救援を要請します。携帯電話が手元にあれば、以下の連絡先を参考にしてください。
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道路緊急ダイヤル「#9910」 これは、道路の異状や故障車、落下物などを発見した際に通報するための全国共通のダイヤルです。24時間無料で利用でき、専門のオペレーターが状況を聞き取り、交通管制隊や警察への連絡など、必要な手配を行ってくれます。どこにかけるべきか迷ったら、まずはここに電話するのが最も確実です。
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JAF ロードサービス「#8139」 JAFの会員になっている場合は、こちらの救援コールに電話しましょう。こちらも24時間365日対応で、全国どこでも駆けつけてくれます。パンクの応急修理やバッテリー上がり、レッカー移動など、幅広いトラブルに対応してくれる心強い味方です。
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任意保険のロードサービス 最近では、多くの自動車保険にロードサービスが付帯しています。保険証券や契約者カードに記載されている事故受付センターやロードサービス専用ダイヤルに連絡してみましょう。JAFと同様のサービスを無料で受けられる場合が多いので、ご自身の保険内容を一度確認しておくことをお勧めします。
もし携帯電話が使えない状況でも、慌てる必要はありません。高速道路上には、約1kmおきに「非常電話」が設置されています。これは受話器を上げるだけで道路管制センターに直接つながる電話で、通話料もかかりません。
故障を未然に防ぐために、私たちができること
ここまで、万が一の時の対処法についてお話ししてきましたが、もちろん、故障しないに越したことはありません。高速道路での故障原因の上位を占める「タイヤのトラブル」「燃料切れ」「バッテリー上がり」は、その多くが日頃の点検で防げるものです。
特にタイヤは、高速走行で大きな負荷がかかるため、空気圧が適正でないと、バースト(破裂)を引き起こす危険性が高まります。ガソリンスタンドで給油するついでに、空気圧をチェックする習慣をつけるだけでも、リスクを大きく減らすことができます。
また、「高速道路に乗る前にはガソリンを満タンに」というのも、基本的ながら非常に重要です。サービスエリアが思ったより遠かったり、渋滞に巻き込まれたりして、予期せず燃料を消費してしまうこともありますからね。
結局のところ、安全運転の基本は、日々の小さな心がけの積み重ねなのかもしれません。愛車の状態に気を配り、少しでも「いつもと違うな」と感じたら、早めに専門家に見てもらう。そんな当たり前のことが、いざという時に私たちを守ってくれる最大の備えになるのではないでしょうか。
この記事が、あなたのカーライフの安心に少しでも繋がれば幸いです。どうか、これからも安全運転で、素敵なドライブを楽しんでくださいね。





