旅行のヒント

【完全ガイド】四国一周旅行のおすすめモデルコースと費用を徹底解説!

「いつか四国を一周してみたい!」そんな夢を叶えるための完全ガイド。車での4泊5日モデルコースから、リアルな費用、旅のコツまで、私の体験談を交えて詳しくご紹介します。

丘の上から見下ろす、穏やかな海と緑豊かな四国の沿岸風景
どこまでも続く海岸線と、心安らぐ緑の景色。この風景に会うために旅に出るのかもしれない。Source: Tuan P. / unsplash

「次の休み、どこか遠くへ行きたいな…」なんて考えている時、ふと頭に浮かぶ「四国一周」という魅力的な響き。なんだか壮大な冒険のようで、自由気ままな旅が待っていそうな気がしませんか?私もずっとその響きに憧れを抱いていた一人で、ついに先日、愛車でぐるっと四国を巡る旅を実現させてきました。実際に走ってみると、そこには想像を遥かに超える絶景と、心温まる出会いが待っていました。

でも、いざ計画を立てようとすると、「一体何日くらい必要なんだろう?」「費用はどれくらい見ておけば安心?」と、次から次へと疑問が湧いてくるものですよね。正直、私も計画段階では頭を悩ませました。そこで今回は、そんな皆さんのために、私の実体験を元にした四国一周ドライブのおすすめモデルコースと、気になるリアルな費用について、余すところなくお話ししたいと思います。この記事が、あなたの「いつか」を「今」に変える、小さなきっかけになれば嬉しいです。

準備編:四国一周、何日で巡るのがベスト?

四国を車で一周すると聞くと、意外とコンパクトに回れるようなイメージを持つ方もいるかもしれません。でも、それは大きな間違い。四国は、あなたが思っている以上に広く、そして見どころがぎゅっと詰まった宝箱のような場所なんです。主要な観光スポットを「点」で押さえるだけでなく、その道中の景色や文化を「線」でじっくり楽しむなら、最低でも4泊5日は確保したいところ。

私自身、4泊5日の日程で計画しましたが、それでも「もっと時間があれば、あの一本裏の道に入ってみたかったな」「あのカフェでもう少しのんびりしたかったな」なんて思う瞬間がたくさんありました。特に四国は、高速道路が全県を網羅しているわけではなく、風光明媚な海岸線や険しい山道も多いのが特徴。だからこそ、地図上の距離以上に移動時間がかかることもしばしばです。

もちろん、公共交通機関も発達していますが、断崖絶壁に佇む一本松や、雲海に浮かぶ天空の道といった「秘境」と呼ばれる絶景の多くは、やはり車でないとアクセスが難しいのが現実。自分のペースで気になった場所に立ち寄り、心ゆくまでその空気を味わう。そんなドライブ旅の醍醐味を最大限に活かすためにも、時間に追われることのない、ゆとりある計画が何よりも大切だと感じました。もし可能なら、5泊6日以上あると、各県でさらに深い魅力を発見できるはずです。

実践編:私が旅した4泊5日モデルコース

それでは、私が実際に体験した旅程をベースに、おすすめの4泊5日モデルコースをご紹介します。これはあくまで一つの例。あなたの「見たい」「食べたい」「体験したい」に合わせて、自由にカスタマイEズしてみてくださいね。

1日目:徳島・香川 - 渦潮の迫力と讃岐うどんの優しさ

本州側から明石海峡大橋を渡り、いざ四国へ。最初の目的地は、徳島が誇る世界最大級の「鳴門の渦潮」です。展望台から眺めるのも良いですが、ここはぜひ観潮船に乗って、渦の中心に迫るスリルを味わってみてください。自然の圧倒的なエネルギーに、旅の始まりから度肝を抜かれるはず。

昼食は徳島ラーメンでパワーをチャージし、午後は香川県へ。国の特別名勝に指定されている「栗林公園」の、一歩一景と言われる美しい庭園をのんびり散策。夜はもう、心に決めていた本場の讃岐うどんです。コシの強い麺と、いりこ出汁の優しい味わいが、長距離運転の疲れをじんわりと癒してくれます。

渓谷にかかる吊り橋を渡る人々
一歩踏み出すたびに揺れる橋の上から見下ろす景色は、スリルと感動が入り混じる特別な体験。Source: H C / unsplash

2日目:愛媛 - 天空の鳥居と歴史ある温泉街

2日目は、香川から愛媛へ。朝一番に向かいたいのが、近年SNSで話題の「天空の鳥居」こと高屋神社。瀬戸内海を見下ろす絶景は、息をのむほどの美しさです。その後は、日本のウユニ塩湖とも称される「父母ヶ浜」へ。干潮時のマジックアワーには、幻想的な写真が撮れること間違いなし。

午後には、城下町の風情が残る松山市へ。現存12天守の一つである「松山城」に登り、殿様気分で市内を一望した後は、旅のハイライトの一つ「道後温泉」へ。日本最古とも言われる温泉で、旅の疲れをゆっくりと癒しましょう。歴史を感じる本館の佇まいと、湯上がりの散策が楽しい温泉街の雰囲気に、心も体もほぐれていきます。

3日目:高知 - 雄大なカルスト台地と日本最後の清流

愛媛の朝を満喫したら、次は高知県を目指します。この日のメインは、標高1,400m級の「四国カルスト」。見渡す限りの草原に白い石灰岩が点在する風景は、まるで日本ではないどこか別の国に来たかのよう。天空へと続く道をドライブする爽快感は、言葉では言い表せません。

カルスト台地で大自然のパワーを感じた後は、日本最後の清流と呼ばれる「四万十川」へ。川の流れと共にゆっくりと沈む「沈下橋」は、この土地ならではの風景。カヌーや屋形船で川面からの景色を楽しむのもおすすめです。夜は高知市内に戻り、新鮮な「カツオのたたき」に舌鼓。本場で食べる藁焼きの香ばしさは、格別です。

4日目:徳島・高知 - 秘境・祖谷渓と太平洋の絶景

旅もいよいよ終盤。この日は高知の海岸線をドライブしながら、徳島方面へ戻ります。途中、太平洋の雄大さを感じられる「桂浜」に立ち寄り、坂本龍馬像にご挨拶。

そして、この旅のもう一つのクライマックス、徳島県の秘境「祖谷(いや)」へ。シラクチカズラで編まれた「かずら橋」は、一歩踏み出すたびにギシギシと揺れ、スリル満点。深く切り込んだV字谷が続く「大歩危・小歩危」の渓谷美は、遊覧船から見上げるとその迫力をより一層感じられます。夜は、この秘境の温泉宿で静かな時間を過ごすのも良いでしょう。

5日目:帰路へ - 旅の思い出を胸に

あっという間の最終日。徳島市内でお土産を探したり、地元のカフェで旅の思い出を振り返ったり。鳴門大橋を渡り、四国に別れを告げる時には、きっと「また必ず来よう」と心に誓っているはずです。

予算編:気になる四国一周の費用は?

さて、一番気になるのが「結局、いくらかかるの?」というお金の話ですよね。もちろん、泊まる場所や食事の内容で大きく変わりますが、私が実際にかけた費用と一般的な相場を元に、4泊5日のドライブ旅(2人旅を想定)のリアルな費用感をまとめてみました。

1. 交通費(車1台あたり)

  • ガソリン代: 約10,000円〜15,000円
    • 走行距離は約1,000km前後が目安。車の燃費によって変動します。
  • 高速道路料金: 約10,000円〜15,000円
    • ETC限定の「四国周遊ドライブパス」などを利用すると、かなりお得になります。出発前に必ずチェックを!
  • レンタカー代(必要な場合): 約25,000円〜40,000円(4泊5日)

2. 宿泊費(1人あたり)

  • ビジネスホテルやゲストハウス: 20,000円〜32,000円(1泊5,000〜8,000円 × 4泊)
  • 温泉旅館やリゾートホテル: 48,000円〜80,000円(1泊12,000〜20,000円 × 4泊)

3. 食費(1人あたり)

  • ご当地グルメを楽しみつつ: 25,000円〜40,000円(1日5,000〜8,000円 × 5日)
    • 四国は安くて美味しいものの宝庫!うどんや市場飯をうまく活用すれば、食費は抑えられます。

4. 観光・雑費(1人あたり)

  • 入場料・体験料・お土産など: 10,000円〜20,000円

【総合計(1人あたり)の目安】

  • 節約プラン(ゲストハウス・食事は控えめ): 約60,000円〜80,000円
  • 標準プラン(ビジネスホテル・ご当地グルメ満喫): 約80,000円〜120,000円
  • 贅沢プラン(温泉旅館・食事も豪華に): 約120,000円〜

これはあくまで2人旅で交通費を折半した場合の目安です。一人旅の場合は交通費の負担が大きくなりますが、その分、気ままに行動できるというプライスレスな価値があります。自分の旅のスタイルに合わせて、予算を組み立ててみてください。

旅の終わりに

四国一周の旅は、ただ美しい景色を巡るだけではありませんでした。走り抜けた道の数だけ、新しい発見があり、地元の人々の温かさに触れ、そして自分自身の心と向き合う時間がありました。都会の喧騒から離れ、雄大な自然の中に身を置くことで、日々の悩み事がちっぽけに思えてくるから不思議です。

もしあなたが、日常から少しだけ抜け出して、忘れられない冒険をしたいと願うなら、ぜひ四国へハンドルを切ってみてください。そこには、あなたの心を豊かにしてくれる、かけがえのない体験が待っているはずですから。

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