モダン ライフラボDaily Insights & Guide for Contemporary Living
👤MODERN LIFE LAB//ライフ>生活の知恵

「小寒」の時期の過ごし方。心と体を温める、冬の養生アイデア

5 MIN READ
HOME>ライフ>生活の知恵>「小寒」の時期の過ごし方。心と体を温める、冬の養生アイデア

一年で最も寒さが厳しくなる「小寒」。この時期を健やかに、そして心地よく過ごすための、昔ながらの知恵と暮らしのヒントをご紹介します。

「小寒(しょうかん)」という言葉を聞くと、どんな情景が目に浮かびますか? 私にとっては、キリッと冷えた空気と、吐く息が白くなる朝の光景がまず頭に浮かびます。毎年1月5日頃から始まるこの時期は、「寒の入り」とも言われ、寒さが本格的に厳しくなる季節の始まりを告げるものです。

暦の上では、この小寒から節分までの約30日間を「寒の内(かんのうち)」と呼び、一年で最も寒さが厳しくなる時期とされています。まさに冬本番、といった感じですよね。この時期は、ただ寒いだけでなく、空気も乾燥しているので、体調を崩しやすいと感じる方も多いのではないでしょうか。私自身、昔から冷え性なのもあって、冬は少し苦手な季節でした。

でも、この時期ならではの過ごし方を知ってからは、冬との向き合い方が少し変わった気がします。年末年始の華やかな雰囲気から一転、静かで落ち着いた時間の中で、自分の心と体をじっくりと見つめ直す。それは、来る春に向けてエネルギーを蓄えるための、大切な準備期間なのかもしれません。今回は、そんな小寒の時期を心地よく過ごすための、いくつかのヒントをご紹介させてください。

体を芯から温める「食」の知恵

小寒の時期の健康管理で、まず意識したいのが毎日の「食」です。冷え切った体を内側から温めることは、何よりも大切ですよね。薬膳の世界では、冬は生命エネルギーを蓄える「腎(じん)」を補う食材が良いとされています。そして、その「腎」を助けるのが、黒い食材だと言われているんですよ。

例えば、黒豆や黒ごま、黒きくらげ、あるいは栗やくるみといった木の実も良いそうです。これらを日々の食事に少し加えるだけで、じんわりと体が温まり、内側から力が湧いてくるのを感じられるかもしれません。私も最近、朝食のヨーグルトに黒ごまときな粉を混ぜたり、お米に黒米を少し加えて炊いたりしています。ささやかなことですが、続けるうちに体の冷え方が和らいできたように感じます。

また、年末年始のご馳走で少し疲れた胃腸を休ませてあげることも、この時期の大切な養生です。1月7日には「七草がゆ」を食べる習慣がありますが、これはまさに理にかなった先人の知恵。大根やかぶといった冬の根菜類は、消化を助け、体を温めてくれる効果が期待できます。生姜やネギ、ニンニクなどの薬味をたっぷり使った温かいスープや鍋料理も、この時期の食卓にはぴったりですね。

冷えから体を守る「温活」の習慣

小寒の時期は、外の寒さだけでなく、暖房による室内の乾燥も気になります。この乾燥が、喉や肌の不調、そして風邪の原因になることも。だからこそ、意識的な「温活」と「保湿」がとても大切になってきます。

「首」のつく部分、つまり首、手首、足首を温めると、効率よく全身を温めることができるとよく言われますよね。マフラーや手袋、そして厚手の靴下やレッグウォーマーは、この時期の私の三種の神器です。特に足元が冷えると、どれだけ厚着をしても寒く感じてしまうので、家の中でも暖かいルームシューズは欠かせません。

そして、一日の終わりに体をリセットしてくれるのが、お風呂の時間です。38〜40度くらいのぬるめのお湯に、15分から20分ほどゆっくりと浸かるのがおすすめ。体の芯からじっくり温まることで血行が促進され、副交感神経が優位になり、心身ともにリラックスできます。自然由来のバスソルトや、体を温める効果のある生姜や柚子を入れるのも良いですね。湯船に浸かりながら深呼吸をすれば、一日の疲れが溶けていくのを感じられるはずです。

心と体を整える、ゆったりとした過ごし方

寒さが厳しいと、どうしても家にこもりがちになり、活動量が減ってしまいますよね。でも、全く動かないでいると、かえって血行が悪くなり、冷えや気分の落ち込みにつながることも。そこでおすすめなのが、無理のない範囲で体を動かすことです。

例えば、室内でできる簡単なストレッチやヨガは、血流を促進し、寒さで固まりがちな筋肉をほぐすのにぴったりです。特に、肩甲骨周りや股関節をゆっくりと動かすと、体がポカポカしてくるのを感じられますよ。特別なことをする必要はなく、朝起きた時や寝る前に、5分でもいいので体を伸ばす習慣をつけてみてはいかがでしょうか。

また、この時期は日照時間が短いため、なんとなく気分が晴れないと感じる方もいるかもしれません。そんな時は、意識的に太陽の光を浴びる時間を作ることが大切です。晴れた日の日中に、少しだけ外に出て新鮮な空気を吸いながら散歩をするだけでも、気分がリフレッシュされます。日光を浴びることで、心の安定に関わるセロトニンというホルモンの分泌が促されるそうですよ。

厳しい寒さが続く小寒の季節。でも、この静かな時間があるからこそ、私たちは自分自身と向き合い、心と体を労わることができるのかもしれません。春の暖かな日差しを心待ちにしながら、冬ならではの穏やかな時間を大切に過ごす。そんな養生の考え方を取り入れて、健やかな毎日を送りたいものですね。

↗Share this article