松山観光の目玉、坊っちゃん列車。いざ乗ろうと思った時に迷わない、予約方法や料金、そして知っているとちょっと得する情報まで、詳しくご紹介します。
愛媛県松山市を訪れたなら、多くの人が一度は乗ってみたいと思うのではないでしょうか。街のシンボルとして愛される「坊っちゃん列車」。夏目漱石の小説『坊っちゃん』の中で、「マッチ箱のような汽車」として描かれた蒸気機関車をモデルに、ディーゼル機関車として復元されたものです。カタカタと音を立てて松山の街を走る姿は、本当に風情があって、見かけると思わずカメラを向けてしまいます。
私自身、初めて松山を旅したとき、道後温泉の駅前でこの列車に出会い、その愛らしい姿にすっかり心を奪われました。乗務員さんのレトロな制服も素敵で、「これは絶対に乗りたい!」とその場で強く思ったものです。ただ、その一方で「どうやって乗るんだろう?」「予約はいるのかな?」と、具体的な乗車方法がわからず、少し戸惑った記憶もあります。
そこで今回は、これから坊っちゃん列車に乗ってみたいと考えている方のために、予約の有無から料金、そして知っておくと便利な乗車方法まで、詳しく解説していきたいと思います。この記事を読めば、きっとあなたの松山旅行が、よりスムーズで思い出深いものになるはずです。
気になる予約方法と賢い乗り方
多くの観光客が乗りたいと願う坊っちゃん列車。それだけに、「満員で乗れなかったらどうしよう…」と心配になりますよね。まず結論から言うと、坊っちゃん列車は基本的に事前の電話予約やオンライン予約は受け付けていません。乗車は当日の先着順が原則となります。
では、どうすればスムーズに乗車できるのでしょうか。最も一般的な方法は、坊っちゃん列車が停車する主要な電停(道後温泉駅、大街道、松山市駅、JR松山駅前、古町)で、出発時刻前に並び、乗車時に直接乗車券を購入するというものです。ただし、定員は36名と限られているため、特に観光シーズンや週末は、早めに電停に到着しておくことをお勧めします。
もし、「絶対に道後温泉駅から乗りたい!」と決めているのであれば、当日配布される整理券を狙うのが最も確実な方法です。道後温泉駅のチケットカウンターで、毎朝8時30分から、その日の全便の乗車券が整理券と一緒に発売されます。たとえICカードで乗車する予定でも、この整理券は必要になるので、道後温泉駅から乗る際は、まずチケットカウンターに立ち寄ることを忘れないようにしましょう。

乗車料金と支払い方法について
坊っちゃん列車の乗車料金は、1回の乗車につき大人が1,300円、小児(小学生)が650円です。一般的な路面電車と比べると少し特別な料金設定ですが、これは単なる移動手段ではなく、アトラクションとしての価値も含まれているから。記念に持ち帰ることができる硬券の乗車券も、旅の良い思い出になります。
支払い方法はいくつか用意されています。現金での支払いはもちろんのこと、ICOCAやSuicaといった全国相互利用が可能な交通系ICカードも利用できるので、普段から使い慣れているカードがあれば小銭の心配もなくスムーズです。
また、伊予鉄道が提供しているスマートフォンアプリ「みきゃんアプリ」を利用して、モバイルチケットを購入することも可能です。アプリでの決済はポイントも貯まることがあるようなので、少しでもお得に楽しみたいという方は、事前にダウンロードしておくと良いかもしれません。自分の旅のスタイルに合わせて、便利な支払い方法を選んでみてください。
運行日とルート、楽しむためのヒント
坊っちゃん列車は、毎日運行しているわけではないので注意が必要です。主な運行日は土曜日、日曜日、祝日、そして春休みや夏休みといった長期休暇期間です。平日に松山を訪れる予定の方は、残念ながら乗車できない可能性が高いので、旅の計画を立てる際には、伊予鉄道の公式サイトで最新の運行情報を必ず確認するようにしてください。
運行ルートは主に2つ。一つは「道後温泉駅」から「松山市駅」を結ぶルート、もう一つは「道後温泉駅」から「JR松山駅前」を経由して「古町駅」へ向かうルートです。松山城や大街道商店街など、主要な観光地へのアクセスも考慮されているので、観光の計画に組み込みやすいのが嬉しいですね。
そして、坊っちゃん列車の乗車券には、ちょっとしたおまけが付いてきます。それは、いよてつ髙島屋の屋上にある大観覧車「くるりん」の割引券です。坊っちゃん列車でレトロな街並みを楽しんだ後は、観覧車から松山の街を360度見渡してみるのも、また一味違った感動がありますよ。列車から見た景色と、空から見た景色。二つの視点から松山の魅力を満喫するのも、素敵な旅の思い出になるのではないでしょうか。





