モダン ライフラボDaily Insights & Guide for Contemporary Living
👤MODERN LIFE LAB//グルメ

鏡開き、いつどうやる?知っておきたい作法と、とろ〜り美味しいおしるこの作り方

5 MIN READ
HOME>グルメ>鏡開き、いつどうやる?知っておきたい作法と、とろ〜り美味しいおしるこの作り方

お正月に飾った鏡餅、どうしていますか?実は、ただ食べるだけじゃない、大切な意味が込められた「鏡開き」という素敵な習慣があるんです。その正しいやり方から、開いたお餅で作る絶品おしるこのレシピまで、丁寧にご紹介しますね。

あっという間にお正月休みが終わり、日常が戻ってくると、ふと部屋の隅に飾られた鏡餅が目に入りますよね。「これ、いつまで飾っておくんだっけ?」「そして、このカチカチのお餅、どうやって食べるのが正解…?」なんて、毎年ちょっとした疑問が頭をよぎる方も少なくないのではないでしょうか。

正直に言うと、私も以前はそうでした。でも、この鏡餅をいただく「鏡開き」という習慣に、とても素敵で、奥深い意味が込められていると知ってからは、この日を迎えるのがなんだか楽しみになったんです。それは単なる後片付けではなく、新しい一年の無病息災を願う、大切な家族のイベント。

今回は、そんな日本の美しい伝統「鏡開き」の作法と、そのお餅を最高に美味しくいただくための、我が家自慢の「おしるこ」レシピを、心を込めてお話ししたいと思います。

そもそも「鏡開き」って何?知っておきたい歴史と意味

まず、鏡開きがいつ行われるかというと、一般的には1月11日です(関西など一部地域では15日や20日に行うことも)。この日、お正月の間に年神様が宿っていた鏡餅を下げて、家族みんなでいただくのが「鏡開き」です。

面白いのは、その名前の由来。昔の丸い銅鏡に形が似ていることから「鏡」餅と呼ばれ、縁起が悪い「割る」や「切る」という言葉を避けて、末広がりを意味する「開く」という言葉が使われるようになったと言われています。言葉一つひとつに、先人たちの細やかな配慮が感じられますよね。

この習慣のルーツは、なんと武家社会にまで遡ります。武士たちは、鎧兜の前にお供えした「具足餅(ぐそくもち)」を、年の初めに木槌で叩き割り、それを食べて戦の勝利を祈願したそうです。刃物を使わないのは、お供え物に刃を向けるのは失礼にあたるという考えのほか、「切腹」を連想させるため、武士にとっては特に縁起が悪いとされていたからなんですね。

つまり鏡開きは、年神様の力が宿ったお餅をいただくことで、そのご利益を分けてもらい、一年間の家族の健康と幸せを願う、とても大切な儀式なんです。

木槌で叩き割られ、いくつかの塊に分かれた鏡餅
刃物を使わず、木槌で「開く」のが伝統的な作法です。Source: Pexels

やってみよう!鏡開きの正しい作法と注意点

さて、意味がわかったところで、実際のやり方を見ていきましょう。何年も飾っておいた鏡餅は、カッチカチに乾燥していることがほとんど。これをどうやって開くかがポイントです。

一番大切なルールは、先ほども触れた通り「刃物を使わない」こと。包丁で切るのは絶対にNGです。じゃあどうするかというと、木槌や金槌で叩いて割るのが正式な方法。乾燥しているので、叩くと意外ときれいにパリンと割れてくれます。

もし木槌がなければ、手で割れることもあります。それでも固すぎる場合は、お餅を数時間から一晩、水に浸しておくと少し柔らかくなり、割りやすくなりますよ。ただし、カビが生えやすくなるので、水に浸したら早めに調理してくださいね。最近では、中に小分けの丸餅が入っているパック製品も多いので、その場合はとても手軽で便利です。

割ったお餅は、大小さまざまな形になりますが、それでいいんです。その不揃いな形こそが、手作業で開いた証。このお餅を、おしるこやお雑煮、かき餅(あられ)などにして、ありがたくいただきましょう。

心も体も温まる、絶品「おしるこ」の作り方

鏡開きで手に入れたお餅、せっかくなら最高に美味しく食べたいですよね。数ある食べ方のなかでも、我が家の一番人気は、やっぱり冬にぴったりの「おしるこ」です。

小豆からコトコト煮るのも素敵ですが、時間がない時やもっと手軽に楽しみたい時だってあります。そんな時に大活躍するのが、市販の「ゆであずき缶」。これを使えば、驚くほど簡単なのに、まるでお店で出てくるような本格的な味わいのおしるこが作れるんです。

材料(2〜3人分)

  • 開いた鏡餅:お好きなだけ
  • ゆであずき缶(つぶあん):1缶(約190g)
  • 水:200ml
  • 塩:ひとつまみ

作り方

  1. お餅を準備する 開いたお餅を、オーブントースターや魚焼きグリルで、こんがりと焼き色がつくまで焼きます。表面はカリッと香ばしく、中はとろ〜り伸びるくらいが最高の状態。焦げやすいので、目は離さないでくださいね。

  2. おしるこを温める 小鍋にゆであずき缶の中身と水を入れ、中火にかけます。木べらでゆっくりとかき混ぜながら、ふつふつと沸いてきたら弱火に。ここで焦がさないように、優しく混ぜ続けるのがポイントです。

  3. 魔法の「塩ひとつまみ」 ここが一番大事なステップかもしれません。温まったおしるこに、塩をひとつまみだけ加えます。たったこれだけで、あんこの甘さがぐっと引き締まり、味が立体的になるんです。甘いものに塩、と侮るなかれ。このひと手間で、味が格段に上品になります。

  4. 盛り付けて、完成 器に温かいおしるこを注ぎ、焼き立てのお餅をそっと浮かべれば、もう完成です。熱々をふーふーしながら召し上がれ。お好みで、栗の甘露煮や、塩昆布を添えると、さらに本格的な和のデザートになりますよ。

漆器のお椀に入った温かいおしること、こんがりと焼かれたお餅
寒い日にいただく手作りのおしるこは、心まで温めてくれます。Source: Pexels

鏡開きは、ただお餅を食べる日ではありません。それは、新しい年の始まりに神様への感謝を伝え、家族の幸せを願う、心豊かな時間です。

忙しい毎日だからこそ、こういう季節の節目を大切にしてみませんか。手作りの温かいおしるこを囲んで、家族と語らうひとときは、きっと何にも代えがたい、素敵な思い出になるはずです。

↗Share this article