【2025年版】スマホで確定申告はもう怖くない！マイナポータル連携でサクッと終わらせる方法

毎年2月になると、なんだかそわそわした気持ちになりませんか？そう、確定申告の季節です。正直に言うと、私はこの時期が本当に苦手でした。山のような書類、意味が分かりにくい専門用語、そして税務署の長い行列…。考えただけで、ちょっとため息が出てしまう、そんな存在でした。

でも、ここ数年で状況は劇的に変わりました。特に「スマホでの確定申告」が、信じられないくらい進化しているんです。「スマホで申告できるのは、ごく一部の簡単なケースだけでしょ？」なんて思っていたら、それはもう過去の話。実際に試してみたら、あまりの手軽さとスムーズさに「今までの苦労は一体何だったんだ…」と、良い意味で裏切られました。今回は、そんな私の実体験も交えながら、2025年のスマホ確定申告をスマートに乗り切るための方法を、余すところなくお伝えしようと思います。

なぜ今、スマホ申告が「当たり前」になったのか

ひと昔前まで、確定申告といえばパソコンとICカードリーダーが必須、というのが常識でした。それが今や、多くの人がスマホ一つで申告を終えています。この大きな変化の立役者は、間違いなく「マイナンバーカード」と「マイナポータルアプリ」の普及でしょう。

国税庁もe-Tax（電子申告）の利用を強力に推進しており、マイナンバーカードを使って本人認証を行うことで、セキュリティを担保しつつ、手続きを大幅に簡略化することに成功しました。特に、マイナポータルと連携させることで、生命保険料の控除証明書や、ふるさと納税の寄付金証明書といったデータを自動で取得し、申告書に反映してくれる機能は、まさに革命的。一つ一つ手で入力していたあの地道な作業が、ボタン一つで終わってしまうのですから。

私も最初は半信半疑だったんです。「本当に自動で全部やってくれるの？」って。でも、実際にマイナポータル連携を試してみたら、あっという間に必要な数字が入力されていて、本当に驚きました。この「自動入力」の快感を知ってしまうと、もう手入力の時代には戻れないな、と心から感じましたね。

スマホ申告を始めるための「三種の神器」

さて、便利なスマホ申告ですが、誰でもすぐに始められるわけではありません。いくつか、事前に準備しておくべき「三種の神器」があります。これさえ揃えれば、確定申告の8割は終わったと言っても過言ではありません。

1. マイナンバーカード

これがなければ始まりません。e-Taxで申告する際の「身分証明書」兼「印鑑」の役割を果たします。まだ持っていない方は、申請から受け取りまで1ヶ月以上かかることもあるので、今すぐにでもお住まいの自治体で申請手続きを始めましょう。

2. NFC読み取り対応のスマートフォン

マイナンバーカードの情報を読み取るために必要です。iPhoneなら7以降、Androidもここ数年以内に発売されたモデルなら、ほとんどが対応しています。自分のスマホが対応しているか不安な方は、「（お使いの機種名） NFC」で検索してみてくださいね。

3. マイナポータルアプリ

App StoreやGoogle Playから無料でダウンロードできる、政府の公式アプリです。このアプリが、マイナンバーカードの情報を読み取ったり、各種証明書データを取得したりするためのハブとなります。事前にインストールして、利用者登録まで済ませておくと、申告当日にスムーズに作業を始められます。

正直、一番のハードルはマイナンバーカードの取得かもしれません。でも、一度手に入れてしまえば、確定申告だけでなく、様々な行政手続きがオンラインでできるようになるので、この機会にぜひ取得しておくことを強くおすすめします。

実際の申告はこんなに簡単！具体的な4ステップ

準備が整ったら、いよいよ申告作業の開始です。国税庁の「確定申告書等作成コーナー」にスマホでアクセスし、画面の指示に従って進めていくだけ。ここでは、大まかな流れを4つのステップでご紹介します。

ステップ1：申告方法の選択と本人認証 作成コーナーにアクセスしたら、まずは「e-Tax（マイナンバーカード方式）」を選択します。その後、マイナポータルアプリが起動し、パスワード（数字4桁）を入力して、スマホでマイナンバーカードを読み取ります。これで本人認証は完了。まるでキャッシュレス決済のように、ピッとカードをかざすだけです。

ステップ2：マイナポータル連携で情報取得 本人認証が終わると、「マイナポータルと連携しますか？」と聞かれます。迷わず「連携する」を選びましょう。すると、源泉徴収票、医療費、ふるさと納税、保険料控除など、連携可能なデータの一覧が表示されます。必要なものを選択して取得すれば、申告書の該当項目が自動で埋まります。このステップが、スマホ申告のハイライトと言えるでしょう。

ステップ3：その他の所得・控除の入力 マイナポータル連携でカバーしきれない情報（例えば、個人で支払った国民年金や、一部の生命保険など）があれば、手元に書類を用意して手入力します。とはいえ、自動入力のおかげで入力項目は最小限になっているはず。画面の案内に従えば、迷うことはほとんどないでしょう。

ステップ4：内容確認と電子署名・送信 すべての入力が終わったら、最終的な申告内容の確認画面が表示されます。数字に間違いがないか、しっかりと確認しましょう。問題がなければ、最後に電子署名を行います。再びマイナポータルアプリでマイナンバーカードを読み取り、今度は署名用電子証明書のパスワード（英数字6〜16桁）を入力。これで、あなたの申告データが税務署へ送信されます。「送信完了」の画面が表示されたら、今年の確定申告はすべて終了です。お疲れ様でした！

やってみて感じたメリットと、少しだけ注意したいこと

実際にスマホで申告を終えてみて、何より感じたのは「時間と場所からの解放」でした。税務署の開庁時間を気にする必要もなく、夜、子どもが寝た後のリビングで、リラックスしながら自分のペースで進められる。これは本当に大きなメリットです。還付金がある場合、紙の申告より早く振り込まれるのも嬉しいポイントですね。

ただ、少しだけ注意したいことも。それは、マイナンバーカードのパスワード管理です。特に、電子署名で使う「署名用電子証明書」のパスワードは、5回連続で間違えるとロックがかかってしまい、解除するには自治体の窓口に行かなければなりません。久しぶりに使うという方は、事前にしっかりと確認しておきましょう。

確定申告は、面倒で複雑なものから、スマートで手軽なものへと、確実に姿を変えています。かつての私のように、確定申告の時期が来るたびに憂鬱な気分になっている方がいるなら、ぜひ一度、スマホでの申告を試してみてほしいのです。きっと、その手軽さに驚き、「なんだ、こんなに簡単だったんだ」と、肩の荷が下りるはずですから。