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金利上昇局面に強い投資信託の選び方、3つの着眼点

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長らく続いた超低金利時代が終わりを告げ、私たちの資産運用も新たなステージへ。金利が上がるとなぜ株価に影響が出るの?どんな投資信託に注目すればいいの?そんな疑問に、一緒に向き合ってみましょう。

最近、ニュースを開けば「金利上昇」という文字が目に飛び込んでくるようになりましたね。日本銀行がマイナス金利政策を解除し、いよいよ本格的な金利のある世界が戻ってきた、そんな実感をお持ちの方も多いのではないでしょうか。正直なところ、長年続いた低金利に慣れ親しんだ私たちにとって、これは少し戸惑ってしまうような大きな変化かもしれません。

特に、コツコツと投資信託で資産形成を続けてきた方にとっては、「自分の持っているファンドは、この先どうなるんだろう?」「これから新しく選ぶなら、どんな点に気をつければいいの?」といった不安や疑問が湧いてくるのは、ごく自然なことだと思います。私自身、このテーマについて改めて調べてみるまで、漠然とした不安を感じていました。

でも、安心してください。金利上昇は、決して投資の終わりを意味するものではありません。むしろ、経済の新しい局面と捉え、自分の投資戦略を見直す絶好の機会なんです。今回は、そんな金利上昇の時代を賢く乗りこなすための、投資信託選びのヒントを一緒に探っていきたいと思います。

なぜ金利が上がると、株価は影響を受けるの?

まず基本の「き」として、金利と株価の関係性について、少しだけおさらいしておきましょう。一般的に、「金利が上がると株価は下がる」とよく言われます。これにはいくつかの理由がありますが、一つは企業の資金調達コストが増えることです。金利が上がると、銀行からの借入金利も上昇するため、企業の利益を圧迫する要因になります。

もう一つ、特に重要なのが「割引率」という考え方です。株価というのは、その企業が将来にわたって生み出すであろう利益を、現在の価値に割り引いて算出されています。この割引計算に使われるのが金利(より正確には長期金利)です。金利が上昇すると、将来の利益を現在価値に換算する際の割引率が高くなるため、計算上の株価は下落しやすくなります。

特にこの影響を大きく受けるのが、IT企業などに多い「グロース株(成長株)」です。グロース株は、現在はまだ利益が小さくても、将来の大きな成長が期待されて高い株価がついています。つまり、価値の源泉が「遠い将来の利益」にあるため、金利上昇による割引効果が大きく効いてしまい、株価が下がりやすくなるのです。逆に、今の時点で安定的に利益を出し、株主への還元(配当)をしっかり行っている「バリュー株(割安株)」は、金利上昇の影響を受けにくい、あるいは相対的に有利になると言われています。

金利上昇局面で注目したい投資信託、3つの特徴

それでは、具体的にどのような特徴を持つ投資信託に注目すれば良いのでしょうか。ここでは、大きく3つのタイプを挙げてみたいと思います。

1. バリュー株・高配当株ファンド

先ほど説明した通り、バリュー株は金利上昇局面に比較的強いとされています。安定した収益基盤を持つ企業が多く、PBR(株価純資産倍率)やPER(株価収益率)といった指標で見ても割安に放置されている銘柄群です。また、金利上昇の恩恵を受けやすい代表格が「金融株」。銀行や保険会社は、金利が上がることで貸出金利と預金金利の差(利ざや)が拡大し、収益が改善する傾向にあります。

こうしたバリュー株や高配当株、金融株を中心に組み入れている投資信託は、金利上昇の時代におけるポートフォリオの心強い味方になってくれるかもしれません。ファンドを選ぶ際には、目論見書や月次レポートをチェックして、どのような業種の銘柄に投資しているのかをしっかりと確認することが大切です。

タイプライターに「investments」と書かれた紙がセットされている
投資の基本に立ち返り、言葉の意味を一つずつ確認していく作業も時には必要です。Source: Markus Winkler / unsplash

2. 短期債券ファンド

「金利が上がるなら、債券はダメなんじゃないの?」と思われるかもしれません。確かに、金利が上がると債券価格は下落します。しかし、その影響度は債券の「デュレーション(平均回収期間)」の長さに大きく左右されます。簡単に言えば、満期までの期間が長い長期債券ほど、金利変動の影響を大きく受けて価格が下がりやすいのです。

逆に、満期までの期間が短い「短期債券」は、金利変動の影響が比較的小さく、価格の安定性が高いという特徴があります。金利上昇局面であっても、ポートフォリオの安定性を保つための「守り」の資産として、短期債券や、それを組み入れた投資信託を検討する価値は十分にあります。株式100%のリスクは取りたくないけれど、預金では物足りない、という方のニーズに応えてくれる存在です。

3. 不動産投資信託(REIT)

不動産投資信託(REIT)も、金利上昇局面で注目したい資産クラスの一つです。金利上昇の背景には、景気の回復や物価の上昇(インフレ)があることが多く、これらは不動産市況にとって追い風となる場合があります。景気が良くなればオフィスの空室率は改善し、インフレが進めば家賃収入の増加も期待できます。

もちろん、REITも金利上昇による借入コストの増加というマイナス面はありますが、それを上回る賃料収入の増加が期待できる局面では、魅力的な投資対象となります。特に、インフレに強い資産として、株式や債券だけでなくREITにも分散投資しておくことで、ポートフォリオ全体のリスクを抑える効果が期待できるでしょう。

慌てず、じっくりと。自分に合った選択を

金利上昇という大きな変化の波が来ていますが、ここで一番大切なのは、短期的な市場の動きに一喜一憂して、慌てて行動しないことです。これまであなたがコツコツと積み上げてきた投資の目的や、ご自身のリスク許容度をもう一度確認し、中長期的な視点を持つことが何よりも重要です。

今回ご紹介したような投資信託を、現在のポートフォリオに少し加えてみることで、新しい経済局面に対応した、よりバランスの取れた資産配分を目指せるかもしれません。投資は、未来の自分への仕送りです。この変化の時を、ご自身の資産運用をより良いものへと見直すきっかけにしていただけたら、これほど嬉しいことはありません。

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